Reminiscence -追憶-

愛してはいけない人 愛されてはいけない人

6 鐘③

入学式も無事終わり、教室に戻るとオリエンテーションが行われる。

 

授業は八時半から十六時まで。学校に来たらすぐに上履きに履き替えること。

帰りに寄り道をしてはいけないこと。学生証を常に携帯すること。

 

中学生までは適当に聞いていた規則。友達と適当に流せばよかった規則。

くだらない規則。

 

 

オリエンテーションが終わるとまた集会堂に行く。

四日後から始まる授業の担当教員の挨拶が始まった。

 

担任の柏先生は国語。

 

次々に先生が挨拶をしていき、一人の先生の前で少しざわついた。

 

「新任の城谷です。B.C.E組の英語を担当します。みなさんとの授業楽しみにしています。」

 

私は目が悪かったが、眼鏡をかけていなかった。その先生の顔は良く見えずぼやけていた。

その分大きく脈打つ心臓。

 

 

「かっこいいよね。」

情報は、聞こえてきたその一言だけ。

私は前髪を押さえた。

 

 

鐘がなり、少し遅れて担当教員の紹介が終わる。下校だ。

 

高校。中学と大きく変わるか。また胸がなる。

 

 

鐘が私を奮い立たせる。

 

 

にほんブログ村 恋愛ブログ 教師と生徒の恋愛へ