教室に入り席に着く。
もういくつかグループができていた。みんなかたまっている。
私は机に突っ伏し、校庭を見つめる。
とめていた前髪を何度も押さえた。
「ねぇ。」
朝練をしている。グラウンドでは声出しをしながらランニングをして…
「ねぇねぇ。」
前髪を押さえて飛び起きた。
「おはよう。隣の席よろしくね。おでこどうかしたの?」
本田美輝。隣の席の子。短髪にクリッとした目。
「よろしく。これ、前髪切りすぎちゃって。」
「うずくまっておでこ押さえてるから調子悪いんだと思ったの。」
彼女を表すならピンク。まさに花だ。
最初の友達。