Reminiscence -追憶-

愛してはいけない人 愛されてはいけない人

8 部活②

教室に入り席に着く。

 

もういくつかグループができていた。みんなかたまっている。

私は机に突っ伏し、校庭を見つめる。
とめていた前髪を何度も押さえた。

 

 

 


「ねぇ。」

 

 

朝練をしている。グラウンドでは声出しをしながらランニングをして…

「ねぇねぇ。」

前髪を押さえて飛び起きた。

 

「おはよう。隣の席よろしくね。おでこどうかしたの?」

 

本田美輝。隣の席の子。短髪にクリッとした目。

 

「よろしく。これ、前髪切りすぎちゃって。」

 

「うずくまっておでこ押さえてるから調子悪いんだと思ったの。」

彼女を表すならピンク。まさに花だ。


最初の友達。