廊下にも強い光が差し込む。
久しぶりの晴天。
「本田!」
美輝を呼ぶ声。
振り向くと城谷先生が歯を出して笑っている。
白い歯。
光が眩しい。
「城谷先生。どうしたんですか?」
「どうしたもこうしたもこれから本田のクラスの授業ですよ。予習はバッチリだろうね。」
美輝はバツが悪そうに城谷先生から目をそらす。
城谷先生は続ける。
「そういや本田、球技大会委員も一緒よな。何係になった?」
「装飾係です。」
「俺装飾係の担当だよ。」
「そこまで一緒なんて。うへー。」
「それは失礼だろ。」
城谷先生はまた真っ白な歯を見せる。
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