2017-10-31 33 顧問⑥ 「先生。宮沢さんも同じ装飾係ですよ。1-Cで同じクラス。」 私の方を向いた美輝の顔は太陽の光で眩しい。 「よろしくお願いします。」 「おう、よろしく。」 城谷先生は白い歯を見せ、美輝の方に向き直る。 鐘がなる。いつもより身体に響く。重い音。 授業の合図。美輝と私は教室に急ぐ。 「あ、本田さ、部活のメニューだけど部長に伝えといてくれるか。今日会議で部活に遅れそうなんだ。」 「はい。了解です。」 ドアを開ければ静寂が広がっている。 静かな教室。つまらない教室。 次は英語だ。 にほんブログ村