Reminiscence -追憶-

愛してはいけない人 愛されてはいけない人

72 帰り道①

球技大会前、一年C組の委員としての最後の仕事。

 

美輝と私は城谷先生の元へ、近隣の皆さんへの言葉を提出しに行った。

 

 

 

 

「ほい。確認しとくよ。お前ら今帰り?」

 

「はい。そうです。」

 

「ふーん、じゃあこれ持って校門でちょっと待ってて。」

 

 

そう言って小さな鞄を渡された。

 

 

校門で何を待つんだろう。

 

 

 

美輝も何も聞かないので、私も何も聞かない。

 

 

 

美輝と遊びの約束をしながら校門で待つ。