Reminiscence -追憶-

愛してはいけない人 愛されてはいけない人

73 帰り道②

「お待たせ。じゃあ帰るか。」

 

城谷先生が声を出しながらこっちに来る。

 

一緒に帰るの?私たちは三人で並んで駅まで歩いた。

 

 

 

電車に乗る。

 

美輝と城谷先生は楽しそうに話している。

 

私は相槌を打つだけ。

 

 

 

私の最寄駅。

 

 

「じゃあここなので。美輝バイバイ。さようなら。」

 

 

「バイバイ。また明日ね。」

 

「おう、さようなら。」

 

 

 

城谷先生と美輝が手を振っているのを電車の外から見つめた。