2017-11-01 40 名前⑦ そもそも城谷先生は私のことを覚えていたのか。 私の名字が宮沢ということも。 この前美輝が先生に私を紹介したことも。 そして私の名前が梓葵ということも。 「それに城谷先生のこと女だと思ってたもんね。」 美輝はにやりと私を見る。 「そうなのか。じゃあもしかして最初の授業で『男!?』って言ってたの宮沢さんかよ。」 日に焼けた黒い肌。 また嫌なことを思い出させてくれる。 消えたと思ったら浮き出てきていた赤いインク。 にほんブログ村