Reminiscence -追憶-

愛してはいけない人 愛されてはいけない人

Reminiscence-追憶- プロローグ 前半

 

前髪を切りすぎた。

大きく息をつく。

桜。これほどの世界があるだろうか。
去年はそう思えた。いつもと同じ道。いつもと同じ顔。いつもと同じ声。

顔を上げずとも桜を感じた。

今年は違う。前髪を切りすぎたのだ。

 

新しい道。新しい顔。新しいざわめき。


桜吹雪。私にできるのは前髪を強く押さえることだけ。

高校1年生の春。

にほんブログ村 恋愛ブログ 教師と生徒の恋愛へ
にほんブログ村

 

にほんブログ村 恋愛ブログ 秘密の恋愛へ
にほんブログ村